『とのとの』犬の保育園
に続いて第3弾のテーマは
「そもそも歯周病ってどんなもの?・・・歯周病の原因と症状」
についてお話しします。
【歯周病とは】
病と付いていますが、実は病名ではありません。
歯周病とは、歯の周辺の疾患や炎症の総称です。
つまり、プラーク(歯垢)の中の細菌や歯石の沈着により引き起こされる細菌感染症による歯周組織の炎症です。
その炎症とは、歯肉炎や歯周炎などです。
歯肉炎とは、文字通り歯肉の炎症です。歯肉だけの炎症ですので、初期の軽い炎症であれば、ケアにより改善します。
一方歯周炎は、歯肉炎が進行し、細菌が歯肉だけでなく歯根膜や歯槽骨、セメント質にまで炎症が波及したものです。
残念ながら、歯周炎は完治することがありません・・・治らないのです‼
【歯周病の原因】
歯周病の原因とされるのは
プラーク(歯垢)
歯並び
唾液 などです。
歯石が原因と思われがちですが、原因ではなく、悪化の要因となります。
★プラークは歯垢とも言われる、菌の塊です。
朝起きたときなど、口の中がネバネバしていることがありませんか?
そのネバネバしてネチョネチョしているのがプラークです。
唾液+細菌+食べかす+時間・・・これがプラークになります。
そしてこのプラークが口腔内のカルシウムと結合して石灰化…つまり石のように硬く歯に付着して歯石となり、ホームケアの歯みがきでは除去できなくなります。
プラークのうちなら、歯ブラシで取り除くことが出来ます。
★短頭種や乱繁殖などによる歯の奇形、また抜けるべき乳歯が抜けずに残ってしまうなどの歯並びの悪さによって、さらにプラークが付着しやすく、取れにくく、堆積しやすくなってしまいます。
★咀嚼や嚥下のための働きをする唾液ですが、それ以外にも、抗菌作用や浄化作用などの機能を持っていますが、唾液が少ないことで細菌が口腔内に留まってしまいます。
【歯周病がもたらす症状】
口臭
歯周ポケットの形成
膿が出る
歯の動揺・脱落
その他さまざまな症状や疾患…などなど
★口臭は、独特の異臭で、重症度に比例すると言われています。
匂いの元は、菌の代謝物で、歯茎に生じた炎症などによる膿から発生する匂いです。
★歯周ポケットは、健康な口腔環境であればできませんが、プラークや歯石の沈着及び歯周組織の炎症などにより出来てしまいます。
一度出来てしまった歯周ポケットは、治ることはありません。
★出来てしまった歯周ポケット内では、さらに菌の感染が拡大し、膿が多量に形成され、排膿するようになります。
★歯周病が進行し、炎症が歯根膜や歯槽骨に及ぶことにより、歯の動揺(グラグラする)、歯の脱落(歯が抜け落ちる)へとつながっていきます。
そのために、食べるのが遅くなったり、下手になったりすることもあります。
★歯茎からの出血や、歯茎の退縮も見られます。
外歯瘻(がいしろう)や内歯廔(ないしろう)などの病気も併発します。
刺激が強いかもしれませんが、ぜひネットなどで検索してみてください。これらの病気は、発症からの進行が速いこともあるため、注意が必要です。
抗生剤などで症状が落ち着くこともありますが病巣は残ったままなので、再発しないよう、歯科に精通した獣医さんの治療が必要です。
最近人の口腔ケアでも注意されているように、歯周病に関わる細菌が全身の病気(例えば、糖尿病・心疾患・認知症・誤嚥性肺炎・早産などなど)や、菌血症や敗血症など、犬にも同様に引き起こされるのではないかと言われています。
今回は歯周病についてのちょっと怖いお話になってしまいました💦
ただ、日ごろのケアで発症や進行を遅らせることが出来ます。
次回は、犬の歯周病予防や、ケアについてのお話をさせていただきたいと思っています。
是非楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
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